よくある質問

素材や技術的な質問

 

1 箔ってなんですか

金属を薄く延ばしたものです。金閣寺に張られている金箔などが有名かと思います。

扇子に使われている金箔はアルミ等を加工して作られています。

もちろん本物の金を使うことも可能です。(高いけど)。

 

2 ホロ箔ってなんですか

光る方向の違う箔がランダムに配置され乱反射するタイプの箔です。

商品にこの箔が使われている場合、値段が1段階上がります。

ちょっとお高めの箔です。

 

3 ほかにはどんな箔がありますか

金・銀・金ホロ・銀ホロが使われることが多いのですが、そのほかにも赤・青・緑・黒などがあります。

ただ、マイナーなものは高くつきます。

また、実は金箔だけでもいくつか種類があったりもします。(うちでは選べません)

 

4 金泥・銀泥ってなんですか

薄く延ばしたものが箔であり、細かくして絵の具のようにしたのが泥です。

箔と比べて光沢が少なく落ち着いた感じになります。

どちらかというと安く見られがちですので特注ではあまりオススメしません。

 

5 キラ引きってなんですか

キラ粉をにかわに溶かして引くことです。(薄く塗る感じ)

下地が印刷の場合、使うことが出来ます。

 

6 間ってなんですか

谷折と山折のあいだを間と呼びます。幅約3cmほどの台形の形をしています。

谷を中心とした2間にいれると文字や柄の歪みが少なくなります。

家紋なども2間にいれることが多いです。

 

7 骨ってなんですか

扇子は扇面紙と竹でできた骨と要で出来ています。

両端の太い竹を親骨、そのほかを小骨・中骨などと呼びます。

骨がある部分には文字・柄はあまり入れないほうがよいです。

春吉では黒塗り、白竹、タメ塗り、赤骨、白塗装骨などを使っています。

 

8 扇面紙の種類が知りたい

主に白紙(純白ではなく多少黄色い)・印刷・顔料引き・金地銀地・ルミナコート(光沢紙)があります。

印刷はべた・天ぼかし・2段ぼかし・両妻・横ぼかし、顔料はべた・天ぼかしがあります。

扇子自体が水に弱いのですが、特に顔料引きは溶けてしまいます。

また顔料引きやルミナは傷がつきやすいので箔を全面柄にいれるほうが向いています。

 

価格的な質問

 

1 見積もりがほしい

HP上で公開している以上の見積もりは内容が正式に決定した時ぐらいしかしません。

出来合いのものを組み合わせてではないので見積もりはかなりの手間がかかります。

問い合わせ頂いた時に予想金額はお答えしています。

別にご希望でしたら何回でも見積もりはしますがその場合見積もり代を計上することになるかと思います。

 

2 箔をつかうとしたらいくらかかりますか

大きさ、デザイン等によります。1本特注の場合は7000円~。

全面柄をオリジナルするなら1種類の箔で4万円程。

100本製作する場合でしたら型代3万、刷り代が1000円x100本ぐらいだと思います。

 こちらの価格には別途本体代がかかります。

 

3 印刷で作るとしたらいくらかかりますか

印刷自体は1本特注は6000円~なのですが、構成費用が5000円以上かかることが多いです。

要望やデザインによります。細かい注文がつくほど高くなります。

 文字入れ一色でPCに入っているフォントで配置のみで構成費用は大体3000円ぐらいです。(特殊な配置は別)

 

4 骨に文字や模様を彫りこみたい

時価で専門の職人さんに依頼します。大体+2万円~だと思います。

鉄扇で依頼される方が時々います。

 

デザイン的な質問

 

1 役者さんにプレゼントするのはどんなのがいいですか

基本的に「名まえを箔でいれる」のが喜ばれます。

特にホロ箔でいれるのが喜ばれます。小手先のデザインよりホロ箔で名前です。

 

2 黒で名まえを入れるなら印刷と顔料どっちがいいですか

はっきりいうと値段が見た目でわかります。印刷は安っぽく、顔料はそれなりの値段に見えます。

印刷の黒というのはフォトブラックというグレーに近い黒です。

あと顔料の黒は結構とれます。下地が白だとよく写ります。

1本製作の場合は顔料シートで作るので写る心配はほぼありません。

印刷の場合は染みこむ感じ、顔料は紙の上に載せる感じです。なので顔料はちょっと厚みがあります。

 

3 デザインしてほしい

「宝石をちりばめたような」「ステンドグラスっぽい」等ある程度イメージが決まっており

写真やネットで見つけた画像でもよいので送ってもらえれば大抵作ることが出来ます。

完璧に同じには出来ないのでそこまで期待はしないで下さい。あまりに難しいのはお引き受け出来ません。

構成費用として計算します大体7000円~15,000円ぐらいまで。

 

 4 どんな柄が人気ですか

小石や流水など時季を選ばずに使える柄がわりと人気です。

桜や紅葉も最近は年中使われているので使いやすいです。

役者さんにプレゼントされるなら着物の柄や、役者名、演目などにあわせられるとよいかと思います。

柄なしでシンプルに名まえだけ入れられるのも人気です。

 

5 色をたくさん使いたい

実は色をたくさん使うのはかなりデザイン上級者でないと難しいです。

どうしても使いたい場合は70%ほどを白か黒で埋めるとデザインがまとまりやすいです。

 

6 名前を横にまっすぐに入れたい

谷と山がありすぎてまっすぐになりませんのでこちらからお勧めはしません。

端が上にあがって円弧のような感じになります。

逆に下のほうに入れますと反対側に円弧のような感じになります。

とても難しい配置です。

「それでもいい」と強く願われる場合はお引き受けしています。

 

7 金地の上に金で家紋を入れたい

他にも柄と同じ箔で名前を入れたいなど基本的に反対しています。

柄の場合はさらに柄と同化しがちなので出来れば違う箔もしくは色でお入れください。

隠し紋としてかすかに見えるのが粋だという趣向でしたらよろしいかとは思います。

 

8 安くみられるデザインって?

基本的に舞扇子の特注は高いです。なのでなるべく高く見えるデザインをお勧めします。

砂子は伝統的に安く売られているデザインです。

紋は普通に入れられるのと抜き紋があります。抜き紋は箔がついてない部分が家紋になっているものです。こだわりがなければ普通に入れられたほうが良いです。